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父の手仕事

一昨日ギターのソフトケースのファスナーの部分が壊れてしまいました。

そんな話をすると、すぐ私の父は身を乗り出して、どれ見せて見ろ、そんなの簡単に直せると豪語します。

昔から、そうなのですが、私の父は何でも自分で修理してめったに業者に頼らない男でした。

よくよく考えると、私が13年前のパソコンを今も使っていることも、2000円のギターを使っていることも、実は父の影響によるのだなと今日しみじみ感じました。

もう、80歳を過ぎた父ですが、まだ何か修理するものが出てくると身を乗り出してきます。

8歳で、両親を失い、早く自立することを強いられた、父は、当時のことですからなおさら、自分で服の繕いもするし、お小遣いも自分で稼いで生きてきました。

「穀潰し」(今の人は知らないと思うので調べて下さい)呼ばわりされた親類の家を早く出て自立するのが一番の望みだったそうです。

ところで、ギターケースのファスナーですが、ファスナーの金具の内側が折れて壊れていました。

近所の手芸屋さんに現物を持っていったところ、同じものはないとのことで、ファスナーだけを購入しました。

参考までに、マジックミシンという修繕のお店に聞いたところ、ファスナーの付替えで1万円以上して新品が買える値段でした。

今回は、自分で修繕しようと四苦八苦していると、見かねた父が、「目が見えんからな・・」と言いつつ2時間ほどで修繕してしまいました。

こういった物、事が、実は本当の父の形見になるかもしれないなと思いつつこれを書いています。

ちなみに、父は腰は曲がっているものの、元気でほとんど毎日のように貸し農園で野菜づくりに励んでいます。