リカバリーという言葉を聞いて何を連想されるでしょうか?
普通、リカバリーというと回復と日本語に訳されますが、私達は今、障害者支援の中でもっと前向きな取り組みを行っています。
もちろん、障害者支援に携わる方たちの間では、同名の考え方について書かれた本があるのでご存知の方も多いことと思います。
以前の障害者支援のスタイルは、なんとかクライアント(利用者)を型にあてはめ、そこに閉じ込めてしまうような考え方、手法が用いられていました。
特に、精神障害、人格障害、依存障害などの組み合わさった多重障害については、一般就労は不可能などというレッテルを貼ってしまって、専用の作業所に閉じ込めてしまえば安泰だと言うような考え方が圧倒的でした。
しかし、人は変わることができるのです。
きちんとした、その人の役割と責任をあえて与えると、それまで投げやりで、休みがちだった人が、朝早くから毎日いきいきとして働くようになった例を実際に現場で確認しています。
残念ながら、そのうちの一部の人たちは、まだその人の可能性を信じてあげることができないスタッフによって潰されてしまった例を、見ることもあるのが現状です。
まだまだ、これからです。
よく性格が悪いとどうしようもないと、人は一面を見て判断しがちですが、実は全ては繋がっているのです。
時間がまだまだかかるかもしれませんが、少しづつでも皆がポジティブな考え方を持つように行動していきたいと思っています。
支援する側が、まず先にポジティブでないと、良い結果は生まれてきません。
ですから、私も毎日できるだけ仕事を楽しんで、好きなようにやることを心がけています。
まず、リカバリーが必要なのは、実は支援する側なのです。