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一歩先へ進むために


先日、たまたま、母が急に私の妹の結婚に関する経緯を語り始めました。
実は、私の義理の弟は、元韓国籍で、一時は妹との結婚を諦めかけていたといいます。
私は、その頃、自分の家族のことでいっぱいだったので、詳しい事情は全く知りませんでした。
現在、私の義理の弟は、私の両親に対して、これ以上ないというほどの愛情を注いでくれています。
義理の弟にとって、私の家族がごく普通に、何の偏見も持たずに接していることに対して、特別な思いがあるようです。
幼少の頃から、いじめに会い、かなりぎびしい人生を送ってきたそうです。
私にしてみれば、もともと国籍がどこであれ全く気にしないタイプなので、「あ、そうなんや」ぐらいにしか考えていなかったのですが、当人たちにとっては、非常にシリアスな問題であったようです。
妹に至っては、ストレスで口腔内にひどいできものができて、人と話すこともままならないほどに、なったといいます。
話が少し一般的な内容になりますが、未だに韓国籍だというだけで、毛嫌いする人たちが多くいるのが現状です。
もちろん、私も、なぜか彼らがそのことに対して、過剰に被害意識を持ったり、いつまでもこだわる傾向があるのは知っています。
しかし、今までに私が接してきた人たちは、私に対して親切で素晴らしい人たちばかりです。
母との話の中には、ここでは紹介できない、悲痛な話の数々もありました。
それらを、聞いて私の目からは、自然に涙が溢れてきました。
一編の映画を見るよりも、小説を読むよりも、比べようもなく心が揺さぶられました。
私の経験の中では、音楽を接点にした、つながりが大きなウエイトを占めています。

祖母のよく口にした言葉として、「芸は身を助ける」という言葉があります。

この本当の意味は、自分が自分がではなく他者をも含めて良い結果に共に進んでいけることにあるのだと思います。

早く、人類が野蛮な状態から一歩先に進んでいけることを願ってやみません。