実は一夫多妻の聖書世界
実は一夫多妻の聖書世界
gen 26:34
エサウは四十歳になって、ヘテ人ベエリの娘エフディテとヘテ人エロンの娘バセマテとを妻にめとった。
gen 28: 8
エサウはまた、カナンの娘たちが父イサクの気に入らないのに気づいた。
gen 28: 9
それでエサウはイシュマエルのところに行き、今ある妻たちのほかに、アブラハムの子イシュマエルの娘で、ネバヨテの妹マハラテを妻としてめとった。
gen 29:16
ラバンにはふたりの娘があった。姉の名はレア、妹の名はラケルであった。
gen 29:17
レアの目は弱々しかったが、ラケルは姿も顔だちも美しかった。
gen 29:18
ヤコブはラケルを愛していた。それで、「私はあなたの下の娘ラケルのために七年間あなたに仕えましょう」と言った。
gen 29:19
するとラバンは、「娘を他人にやるよりは、あなたにあげるほうが良い。私のところにとどまっていなさい」と言った。
gen 29:20
ヤコブはラケルのために七年間仕えた。ヤコブは彼女を愛していたので、それもほんの数日のように思われた。
gen 29:21
ヤコブはラバンに申し出た。「私の妻を下さい。期間も満了したのですから。私は彼女のところに入りたいのです。」
gen 29:22
そこでラバンは、その所の人々をみな集めて祝宴を催した。
gen 29:23
夕方になって、ラバンはその娘レアをとり、彼女をヤコブのところに行かせたので、ヤコブは彼女のところに入った。
gen 29:24
ラバンはまた、娘のレアに自分の女奴隷ジルパを彼女の女奴隷として与えた。
gen 29:25
朝になって、見ると、それはレアであった。それで彼はラバンに言った。「何ということを私になさったのですか。私があなたに仕えたのは、ラケルのためではなかったのですか。なぜ、私をだましたのですか。」
gen 29:26
ラバンは答えた。「われわれのところでは、長女より先に下の娘をとつがせるようなことはしないのです。
gen 29:27
それで、この婚礼の週を過ごしなさい。そうすれば、あの娘もあなたにあげましょう。その代わり、あなたはもう七年間、私に仕えなければなりません。」
gen 29:28
ヤコブはそのようにした。すなわち、その婚礼の週を過ごした。それでラバンはその娘ラケルを彼に妻として与えた。
gen 29:29
ラバンは娘ラケルに、自分の女奴隷ビルハを彼女の女奴隷として与えた。
gen 29:30
ヤコブはこうして、ラケルのところにも入った。ヤコブはレアよりも、実はラケルを愛していた。それで、もう七年間ラバンに仕えた。
gen 29:31
主はレアがきらわれているのをご覧になって、彼女の胎を開かれた。しかしラケルは不妊の女であった。
gen 29:32
レアはみごもって、男の子を産み、その子をルベンと名づけた。それは彼女が、「主が私の悩みをご覧になった。今こそ夫は私を愛するであろう」と言ったからである。
gen 29:33
彼女はまたみごもって、男の子を産み、「主は私がきらわれているのを聞かれて、この子をも私に授けてくださった」と言って、その子をシメオンと名づけた。
gen 29:34
彼女はまたみごもって、男の子を産み、「今度こそ、夫は私に結びつくだろう。私が彼に三人の子を産んだのだから」と言った。それゆえ、その子はレビと呼ばれた。
gen 29:35
彼女はまたみごもって、男の子を産み、「今度は主をほめたたえよう」と言った。それゆえ、その子を彼女はユダと名づけた。それから彼女は子を産まなくなった。
gen 30: 1
ラケルは自分がヤコブに子を産んでいないのを見て、姉を嫉妬し、ヤコブに言った。「私に子どもを下さい。でなければ、私は死んでしまいます。」
gen 30: 2
ヤコブはラケルに怒りを燃やして言った。「私が神に代わることができようか。おまえの胎内に子を宿らせないのは神なのだ。」
gen 30: 3
すると彼女は言った。「では、私のはしためのビルハがいます。彼女のところに入り、彼女が私のひざの上に子を産むようにしてください。そうすれば私が彼女によって子どもの母になれましょう。」
gen 30: 4
ラケルは女奴隷ビルハを彼に妻として与えたので、ヤコブは彼女のところに入った。
gen 30: 5
ビルハはみごもり、ヤコブに男の子を産んだ。
gen 30: 6
そこでラケルは、「神は私をかばってくださり、私の声を聞き入れて、私に男の子を賜わった」と言った。それゆえ、その子をダンと名づけた。
gen 30: 7
ラケルの女奴隷ビルハは、またみごもって、ヤコブに二番目の男の子を産んだ。
gen 30: 8
そこでラケルは、「私は姉と死に物狂いの争いをして、ついに勝った」と言って、その子をナフタリと名づけた。
gen 30: 9
さてレアは自分が子を産まなくなったのを見て、彼女の女奴隷ジルパをとって、ヤコブに妻として与えた。
gen 30:10
レアの女奴隷ジルパがヤコブに男の子を産んだとき、
gen 30:11
レアは、「幸運が来た」と言って、その子をガドと名づけた。
gen 30:12
レアの女奴隷ジルパがヤコブに二番目の男の子を産んだとき、
gen 30:13
レアは、「なんとしあわせなこと。女たちは、私をしあわせ者と呼ぶでしょう」と言って、その子をアシェルと名づけた。
gen 30:14
さて、ルベンは麦刈りのころ、野に出て行って、恋なすびを見つけ、それを自分の母レアのところに持って来た。するとラケルはレアに、「どうか、あなたの息子の恋なすびを少し私に下さい」と言った。
gen 30:15
レアはラケルに言った。「あなたは私の夫を取っても、まだ足りないのですか。私の息子の恋なすびもまた取り上げようとするのですか。」ラケルは答えた。「では、あなたの息子の恋なすびと引き替えに、今夜、あの人があなたといっしょに寝ればいいでしょう。」
gen 30:16
夕方になってヤコブが野から帰って来たとき、レアは彼を出迎えて言った。「私は、私の息子の恋なすびで、あなたをようやく手に入れたのですから、私のところに来なければなりません。」そこでその夜、ヤコブはレアと寝た。
gen 30:17
神はレアの願いを聞かれたので、彼女はみごもって、ヤコブに五番目の男の子を産んだ。
gen 30:18
そこでレアは、「私が、女奴隷を夫に与えたので、神は私に報酬を下さった」と言って、その子をイッサカルと名づけた。
gen 30:19
レアがまたみごもり、ヤコブに六番目の男の子を産んだとき、
gen 30:20
レアは言った。「神は私に良い賜物を下さった。今度こそ夫は私を尊ぶだろう。私は彼に六人の子を産んだのだから。」そしてその子をゼブルンと名づけた。
gen 30:21
その後、レアは女の子を産み、その子をディナと名づけた。
gen 30:22
神はラケルを覚えておられた。神は彼女の願いを聞き入れて、その胎を開かれた。
gen 30:23
彼女はみごもって男の子を産んだ。そして「神は私の汚名を取り去ってくださった」と言って、
gen 30:24
その子をヨセフと名づけ、「主がもうひとりの子を私に加えてくださるように」と言った。
以上のように、聖書の中で一夫多妻は、特別のことでなく普通のことである。
現在のキリスト教?では(日本もそうであるが)なぜか一夫一妻制が義務付けられている。
この経緯は、私にはよくわからない。
イスラム圏では、寡婦救済(戦で夫を失った、妻子を他のものが面倒をみる)の観点から一夫多妻が伝統とされてきた。
一夫一妻制がスタンダードである状況は、ある意味で特殊といえるのかもしれないし、その国が平和であることの証とも言える。
gen 26:34
エサウは四十歳になって、ヘテ人ベエリの娘エフディテとヘテ人エロンの娘バセマテとを妻にめとった。
gen 28: 8
エサウはまた、カナンの娘たちが父イサクの気に入らないのに気づいた。
gen 28: 9
それでエサウはイシュマエルのところに行き、今ある妻たちのほかに、アブラハムの子イシュマエルの娘で、ネバヨテの妹マハラテを妻としてめとった。
gen 29:16
ラバンにはふたりの娘があった。姉の名はレア、妹の名はラケルであった。
gen 29:17
レアの目は弱々しかったが、ラケルは姿も顔だちも美しかった。
gen 29:18
ヤコブはラケルを愛していた。それで、「私はあなたの下の娘ラケルのために七年間あなたに仕えましょう」と言った。
gen 29:19
するとラバンは、「娘を他人にやるよりは、あなたにあげるほうが良い。私のところにとどまっていなさい」と言った。
gen 29:20
ヤコブはラケルのために七年間仕えた。ヤコブは彼女を愛していたので、それもほんの数日のように思われた。
gen 29:21
ヤコブはラバンに申し出た。「私の妻を下さい。期間も満了したのですから。私は彼女のところに入りたいのです。」
gen 29:22
そこでラバンは、その所の人々をみな集めて祝宴を催した。
gen 29:23
夕方になって、ラバンはその娘レアをとり、彼女をヤコブのところに行かせたので、ヤコブは彼女のところに入った。
gen 29:24
ラバンはまた、娘のレアに自分の女奴隷ジルパを彼女の女奴隷として与えた。
gen 29:25
朝になって、見ると、それはレアであった。それで彼はラバンに言った。「何ということを私になさったのですか。私があなたに仕えたのは、ラケルのためではなかったのですか。なぜ、私をだましたのですか。」
gen 29:26
ラバンは答えた。「われわれのところでは、長女より先に下の娘をとつがせるようなことはしないのです。
gen 29:27
それで、この婚礼の週を過ごしなさい。そうすれば、あの娘もあなたにあげましょう。その代わり、あなたはもう七年間、私に仕えなければなりません。」
gen 29:28
ヤコブはそのようにした。すなわち、その婚礼の週を過ごした。それでラバンはその娘ラケルを彼に妻として与えた。
gen 29:29
ラバンは娘ラケルに、自分の女奴隷ビルハを彼女の女奴隷として与えた。
gen 29:30
ヤコブはこうして、ラケルのところにも入った。ヤコブはレアよりも、実はラケルを愛していた。それで、もう七年間ラバンに仕えた。
gen 29:31
主はレアがきらわれているのをご覧になって、彼女の胎を開かれた。しかしラケルは不妊の女であった。
gen 29:32
レアはみごもって、男の子を産み、その子をルベンと名づけた。それは彼女が、「主が私の悩みをご覧になった。今こそ夫は私を愛するであろう」と言ったからである。
gen 29:33
彼女はまたみごもって、男の子を産み、「主は私がきらわれているのを聞かれて、この子をも私に授けてくださった」と言って、その子をシメオンと名づけた。
gen 29:34
彼女はまたみごもって、男の子を産み、「今度こそ、夫は私に結びつくだろう。私が彼に三人の子を産んだのだから」と言った。それゆえ、その子はレビと呼ばれた。
gen 29:35
彼女はまたみごもって、男の子を産み、「今度は主をほめたたえよう」と言った。それゆえ、その子を彼女はユダと名づけた。それから彼女は子を産まなくなった。
gen 30: 1
ラケルは自分がヤコブに子を産んでいないのを見て、姉を嫉妬し、ヤコブに言った。「私に子どもを下さい。でなければ、私は死んでしまいます。」
gen 30: 2
ヤコブはラケルに怒りを燃やして言った。「私が神に代わることができようか。おまえの胎内に子を宿らせないのは神なのだ。」
gen 30: 3
すると彼女は言った。「では、私のはしためのビルハがいます。彼女のところに入り、彼女が私のひざの上に子を産むようにしてください。そうすれば私が彼女によって子どもの母になれましょう。」
gen 30: 4
ラケルは女奴隷ビルハを彼に妻として与えたので、ヤコブは彼女のところに入った。
gen 30: 5
ビルハはみごもり、ヤコブに男の子を産んだ。
gen 30: 6
そこでラケルは、「神は私をかばってくださり、私の声を聞き入れて、私に男の子を賜わった」と言った。それゆえ、その子をダンと名づけた。
gen 30: 7
ラケルの女奴隷ビルハは、またみごもって、ヤコブに二番目の男の子を産んだ。
gen 30: 8
そこでラケルは、「私は姉と死に物狂いの争いをして、ついに勝った」と言って、その子をナフタリと名づけた。
gen 30: 9
さてレアは自分が子を産まなくなったのを見て、彼女の女奴隷ジルパをとって、ヤコブに妻として与えた。
gen 30:10
レアの女奴隷ジルパがヤコブに男の子を産んだとき、
gen 30:11
レアは、「幸運が来た」と言って、その子をガドと名づけた。
gen 30:12
レアの女奴隷ジルパがヤコブに二番目の男の子を産んだとき、
gen 30:13
レアは、「なんとしあわせなこと。女たちは、私をしあわせ者と呼ぶでしょう」と言って、その子をアシェルと名づけた。
gen 30:14
さて、ルベンは麦刈りのころ、野に出て行って、恋なすびを見つけ、それを自分の母レアのところに持って来た。するとラケルはレアに、「どうか、あなたの息子の恋なすびを少し私に下さい」と言った。
gen 30:15
レアはラケルに言った。「あなたは私の夫を取っても、まだ足りないのですか。私の息子の恋なすびもまた取り上げようとするのですか。」ラケルは答えた。「では、あなたの息子の恋なすびと引き替えに、今夜、あの人があなたといっしょに寝ればいいでしょう。」
gen 30:16
夕方になってヤコブが野から帰って来たとき、レアは彼を出迎えて言った。「私は、私の息子の恋なすびで、あなたをようやく手に入れたのですから、私のところに来なければなりません。」そこでその夜、ヤコブはレアと寝た。
gen 30:17
神はレアの願いを聞かれたので、彼女はみごもって、ヤコブに五番目の男の子を産んだ。
gen 30:18
そこでレアは、「私が、女奴隷を夫に与えたので、神は私に報酬を下さった」と言って、その子をイッサカルと名づけた。
gen 30:19
レアがまたみごもり、ヤコブに六番目の男の子を産んだとき、
gen 30:20
レアは言った。「神は私に良い賜物を下さった。今度こそ夫は私を尊ぶだろう。私は彼に六人の子を産んだのだから。」そしてその子をゼブルンと名づけた。
gen 30:21
その後、レアは女の子を産み、その子をディナと名づけた。
gen 30:22
神はラケルを覚えておられた。神は彼女の願いを聞き入れて、その胎を開かれた。
gen 30:23
彼女はみごもって男の子を産んだ。そして「神は私の汚名を取り去ってくださった」と言って、
gen 30:24
その子をヨセフと名づけ、「主がもうひとりの子を私に加えてくださるように」と言った。
以上のように、聖書の中で一夫多妻は、特別のことでなく普通のことである。
現在のキリスト教?では(日本もそうであるが)なぜか一夫一妻制が義務付けられている。
この経緯は、私にはよくわからない。
イスラム圏では、寡婦救済(戦で夫を失った、妻子を他のものが面倒をみる)の観点から一夫多妻が伝統とされてきた。
一夫一妻制がスタンダードである状況は、ある意味で特殊といえるのかもしれないし、その国が平和であることの証とも言える。