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ポーランド、悪性腫瘍を善玉に変える実験に成功

ワルシャワポーランド)のNencki Insitituteの研究陣が悪性の脳がん細胞を「欺き」、悪性のグリオーム(神経膠腫)を善玉の腫瘍に変身させる技術を開発した。善玉腫瘍となれば、もはや免疫システムで浄化できる。Journal of Pathology掲載論文で発表された。

 神経システムにはミクログリア(小膠細胞)と呼ばれるものがある。外来のバクテリア、ウィルス、がん細胞などを駆逐するファーゴサイト(食細胞)の一種だ。こうした修復機構の存在にもかかわらず、時として脳にグリオームが形成されることがある。悪性グリオームの場合、通例患者は1年以内に死亡するが、善玉の場合は生存率が高くなる。
 実験にはマウスが用いられた。実験の過程で、悪性グリオームにはサイトカインCSF2と呼ばれるたんぱく質が多く含まれていることが突き止められた。そこで学者らは特殊なペプチド分子を創り出し、披験体に投与、グリオーム細胞内にサイトカインを作り出す機能を停止させた。結果、悪性のものを善玉に変造することに成功した。
次には人間に同様の効果があるかどうか実験される。